「何故、めんどくさい人間関係が大変な分譲マンションに関わるの?お金にもならないのに」
マンボ-プロジェクトのご挨拶で名刺交換をする際に、悲しそうなお顔で聞かれる方が多いんですよね。確かに「何かと大変で面倒」ですよね。と、ついついネガティブな話になりやすい「分譲マンションの話」そこで今日はポジティブな話題で参ります。
防災士の学びをきっかけに、地域の防災・備災がどのようになっているのかを、教えていただき、また現場を拝見する機会を頂戴することが多くなりました。地域防災を考える際の第一歩の難しさは、基本的にマンションでの問題と変わらない部分が多いように感じます。
- できるだけ他者とは関わりたくない
- 自治会には会加入しない、役員なんて論外
- 地域の煩わしい しきたりに携わりたくない
- 各家庭の経済的格差 などなど
では、分譲マンションの場合、どんな利点があるのでしょう。
- 建物が地震に強い(避難しなくても良い可能性大)
- キュッと詰まった建物に共同で住んでいるので、災害対策の場所が狭い
- 普段から、敷地内の建物・設備を管理しているので、災害対策を立てやすい
- 分譲マンションは区分所有者が「管理組合」という組織を作らなくてはならない為自治会が存在しなくても、すでに団体として運営されている
- 管理費・修繕積立金をコツコツ蓄えている
- 購入の際、区分所有者の事を確認できるため最低限の事は管理組合で把握できる
- 管理会社というパートナーが二人三脚で管理組合の運営のサポートをしてくれる
広範囲で様々な方々が点々と暮らしてる地域防災に比べたら、なんて有難い!災害対策を始める為に必要な条件が揃っているますよね。特に4番、
組織としての団体がある。しかも全員がその一員であること。他人と関わりたくなくても、管理組合としては関わらなくてはならないという点。団体としての「目的」がはっきりしている。
それから、3番と5番
コツコツと積み立てをしているので、日頃から建物・設備の維持管理をすることで、もしもの時の補修・修繕がしやすい。更に、きちんと保険に加入していれば、少しの掛け金を分かち合うことで、立派な建物を皆で共有しながら管理できる。
災害の際は、補修・修繕が進まないと、生活の場所をもとにもどせないですから、ここは重要ですよね。
そう考えると…マンションの災害に備えることって、ハードルが低いところから入れるかも?って思いませんか。
中古で購入されても、貯蓄があり保険もかけててくれるなんて夢のような話。個人で一から貯めるのって大変ですもの有難い
管理組合が、粛々と運営するってことは、災害に備える第一歩。
お知らせ
プロジェクトのサポーター・大木祐悟さんが、「災害とマンション」というテーマで、住宅新報にて短期連載を書かれています。より専門的に、現場を見てきたものだからこその目線で語られています。第一回目は『区分所有法による復興』。マンボ-プロジェクトのHPと一緒にご覧いただけると、もっともっと楽しめるマンション防災になると思います。
大木祐悟氏のブログはこちら
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